ナカのひとびと

入社以来ずっと「エビ」の仕事をしていて、出張先は東南アジアが多いです。その一つであるインドネシアの工場と会社の取引は50年にわたります。私が冷凍加工品のエビフライの仕事を始めたころ、同じ年代の方が社長に就かれて意気投合しました。諸先輩がつないだ縁をこういう形で私もつなぐのは何とも不思議です。

仕事が終わると、工場内の食堂で社長や社員の方と一緒に食事をします。揚げた鶏や魚を塩で食べるシンプルな料理は家庭のお惣菜らしく、レストランにはない味を楽しめます。地元の材料や調味料、香辛料が使われていても気になりません。おいしくいただいていますし、元気の源です。

社長が来日された時は、豊洲市場で寿司を食べます。日本の寿司は新鮮で格別においしく、安いと喜んでくださいます。

日本には新鮮な生の魚を買える環境があり、私たちはそれがとてもおいしいことを知っています。だから加工による付加価値のハードルが高いのではないかと思います。私が担当しているエビフライは、かつて人気メニューでしたが、今では唐揚げやフライドポテトに後れをとっています。鮮度とおいしさを保ちつつ、生と同等以上においしいエビフライを目指して、また、世界に出かけたいと思います。

※画像はエビフライの原料である鮮度の良いバナメイエビ。

中央魚類株式会社
西牟田 健吾

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