ナカのひとびと

入社以来、干物を担当しています。ホッケ、サンマ、アジ、シシャモがメイン。珍しいものだと北海道の八角、コマイ、カレイ、メヒカリ、レンコダイなどがあります。
みなさん、サンマは、焼き魚と干物のどちらが好きですか?実は、私たちの業界でも好みがはっきり分かれます。私は断然、干物派です。脂がのったサンマのうま味をぎゅっと濃縮した干物は絶品です。
干物は、使う塩や干す温度、時間など、全国各地のメーカーそれぞれにこだわりがあります。脂焼けを避けるため、作り置きはしません。都度、冷凍魚を解凍して開いて干すなど、手間暇をかけた加工食品です。
温暖化や環境汚染、骨取りの負担などで、魚を食べる機会が減少しているなか、子どもたちには魚をもっと好きになってほしいと思っています。魚には骨があり、それを取り除きながら食べるのも食文化の一部です。学校給食や家庭で魚種や食べ方を広めていきたいと考えています。
例えば、学校給食にシシャモに代わる魚を求められた際に、山陰のニギスの丸干しを提案しました。これが好評で、定期的に注文が入るようになったことは本当にうれしいです。これからも新たな魚の魅力を発見し、広めていきたいと思います。