ナカのひとびと

毎年秋口から岩手や広島などの産地を訪問し、生産者と顔を合わせ地元の料理を味わいながら情報を交換します。今年度(2025年)、広島産が不作に見舞われた際も、以前から関係を築いていた新しい荷主さんから仕入れることができました。
積んでもらったカキは断りません。どうやって売るかは競り人の目利き次第です。だから、きれいに売れた日がいちばん幸せです。
私は北海道・根室の出身です。入社当時は知り合いのいない土地での寮生活でしたが、先輩たちが麻雀や食事に連れていってくれて、寂しさは紛れました。あれがなかったら、やめていたかもしれません。今は部下を率いる立場になりました。朝の忙しい時間でも、ひとりひとりの状況をこまめに聞き、声をかけます。かつて先輩たちにしてもらったことを、今度は自分がする番だと思っています。
おいしいカキは、袴が真っ黒で、身がのっていて微妙なベージュ色をしています。
大きい粒は鉄板焼き、中程ならフライに、小粒は炊き込みごはんになど、料理で使い分けるといいです。自分で作るのはカキのオリーブオイル漬けです。水分が出なくなるまでフライパンで炒め、オイスターソースを絡めたあと、ニンニクと鷹の爪を入れたオリーブオイルに一日漬け込む。酒の肴によく合います。
休日は船舶免許を活かして釣りに出かけます。いつかはマグロを釣りたい。それが今の夢です。
