オサカナ小ネタ
  • 鮃 ―ひらめ―

    「鮃」は、魚偏に「平」という字を組み合わせた漢字です。「平」は本来「平らな」という意味を表す漢字で、「鮃」の漢字では、ヒラメの体の形状が平らであることからと考えられています。

  • 鱈 ―たら―

    漢字の由来にはいくつかの説があります。
    ①「鱈」は「魚」へんに「雪」と書いており、これは鱈の身が雪のように白いことから名付けられたという説。②鱈は冬に旬を迎える魚であることから、冬の季節を表す「雪」の字が使われたという説③鱈の体には黒い斑点がいくつかあり、これが雪の中に降った墨汁のように見えることから、「雪」の字が使われたという説。
    あなたはどの説を聞いたことがありますか?

  • 鰈 ―かれい―

    「鰈」は、魚偏に「夾」という字を組み合わせた漢字です。「夾」は本来、「はさむ」という意味を表す漢字です。しかし、「鰈」の漢字では、「鰈の目が体の左右に一つずつある」という意味を表していると解釈されています。これは、鰈の目が体の左右に偏っていることからと考えられます。

  • 間八・環八 ―かんぱち―

    「間八」は、頭上から見ると眉間の模様が「八」の字に見えることから名付けられたと言われています。「環八」は、体色が黄色く、背中に黒い輪状の模様があることから名付けられたと言われています。

  • 鰊 ―にしん―

    漢字の由来にはいくつかの説があります。
    ①「柬」は、「若い」という意味を表しており、ニシンが成長途中の魚であることから名付けられたという説が有力。②ニシンの体が平たいことから「扁」の字が使われたという説③ニシンの鱗が光沢があることから「光」の字が使われたという説。
    あなたはどの説を聞いたことがありますか?

  • 鮭 ―さけ―

    「鮭」という漢字は、もともとフグを指す漢字でした。中国語で「鮭」はフグを意味し、「圭」は怒りを表す漢字です。怒ると腹がふくれるフグにこの字が当てられたと考えられます。その後、日本に「鮭」という漢字が伝わった際に、サケをあらわす字として広まりました。

  • 鮹 ―たこ―

    「鮹」は、魚偏に「蛸」という字を組み合わせた漢字です。「蛸」は本来「クモ」を指す漢字で、「海に住むクモ」という意味で「海蛸子」と表され、これが省略されて魚偏があてられて「鮹」の字ができました。「鮹」は、中国語では「タコ」の意味を持ち、日本語では「タコ」の古字とされています。

  • 鰶 ―さんま―

    この漢字は本来、コノシロという魚を表す漢字です。江戸時代、コノシロが豊漁になるとお祭り騒ぎになったことから、お祭りという意味の「祭」が当てられたとされています。一方、秋刀魚(サンマ)も江戸時代に河岸に揚がるとお祭り騒ぎになったことから、鰶がサンマの漢字としても使われるようになりました。

  • 鯖 ―さば―

    「鯖」という漢字は、背中の青い色を表す「青」と、魚を表す「魚」を組み合わせて作られています。つまり、鯖の青い背の鱗を表現した漢字と言えます。

  • 鮪 ―まぐろ―

    「鮪」は、魚偏に「有」という字を組み合わせた漢字です。「有」は本来「外側を囲む」という意味を表す漢字で、「鮪」の漢字は、鮪が海を囲むように大きく回遊することに由来すると考えられています。

  • 鰻 ―うなぎ―

    「鰻」という漢字は、魚偏に「曼」という字を組み合わせた形になっています。「曼」は本来、「長く伸びる」という意味を表す漢字です。これは、鰻の長い体形を表していると解釈されています。

  • 蜊 ―あさり―

    「蜊」は、魚へんに「離」という字を組み合わせた漢字で、二枚貝類の総称を表します。「離」は、「貝殻が二つに分かれている」という意味を表しており、二枚貝の特徴を捉えた字形となっています。「蜊」は、中国語でも日本語でも同じ「二枚貝」の意味を持ち、訓読みは「はまぐり」、音読みは「リ(呉音)、ライ(漢音)」です。

  • 蟹 ―かに―

    蟹の漢字「蟹」は、虫偏に「解」という字を組み合わせた形になっています。「解」は本来、「束縛を解く」という意味を表す漢字です。しかし、蟹の漢字では、甲羅を二つに割る様子を表していると解釈されています。これは、カニの脱皮や、食用にするために甲羅を割る様子を反映したものと考えられます。「蟹」の漢字は、古代中国の甲骨文字にも見られます。甲骨文字の「蟹」は、現在の形よりも簡略化された形で、カニの脚や甲羅を象形的に表現しています。

  • 魷 ―いか―

    「魷」という漢字は、魚偏に「尤」という字を組み合わせた形になっています。「尤」は本来、「とがめる」という意味を表す漢字です。しかし、「魷」の漢字では、「烏賊(イカ)」の別表記として使われるようになり、その意味も「烏賊」と同じになりました。

  • 牡蠣 ―かき―

    「蛎」は「かき」と読み、牡蠣の殻の形を表しているとされています。一方、「牡」は「オス」という意味で、中国では古くから牡蠣はオスしかいないと考えられていたため、この漢字が当てられたようです。

  • 蚌 ―はまぐり―

    「蚌」は、魚へんに「朋」という字を組み合わせた漢字で、イシガイ科の二枚貝を表します。「朋」は、「貝殻が二つに分かれている」という意味を表しており、二枚貝の特徴を捉えた字形となっています。「蚌」は、中国語でも日本語でも同じ「イシガイ科の二枚貝」の意味を持ち、訓読みは「いしがi」、音読みは「ボウ(呉音)、ホウ(漢音)」です。

  • 鮟 ―あんこう―

    漢字の由来にはいくつかの説があります。
    ①「鮟」の「安」は「伏す」という意味があり、「鮟鱇」は「腹が平らで地につく魚」という意味。鮟鱇は海底にじっとしていることから、安定した魚として「安」の字が使われたという説。②「鮟」の「安」は「顔」という意味があり、「鮟鱇」は「顔が怖い魚」という意味。鮟鱇は口が大きく、牙のような歯が並んでいることから、怖い顔をしていると表現されたという説。
    あなたはどの説を聞いたことがありますか?

  • 鰒 ―ふぐ―

    漢字の由来にはいくつかの説があります。
    ①鰒は河豚(ふぐ)の略字とされ、どちらも「魚偏」に「豚」を組み合わせて表記されます。河豚は「河にいて豚のように膨れる魚」という意味であり、鰒も同様にフグの特徴を表した漢字であるという説。②フグの形状を表しているという説。
    あなたはどの説を聞いたことがありますか?

  • 栄螺 ―サザエ―

    「栄」は「さかえ」と読む音符であり、「螺」は「らせん状をした貝」を意味する形声文字です。「栄螺」という漢字は、サザエの殻が螺旋状に美しく巻き上がっている様子を表しているとされています。

  • 鰯 ―いわし―

    「弱」は「弱い」という意味であり、これは鰯が傷みやすく、すぐに弱ってしまう魚であることから由来という説があります。現代においては新鮮なイワシが適切な温度管理により、お寿司の握りでも楽しまれています。

「サカナハメグル」の第六弾を公開しました。今回は、静岡県熱海市の網代漁港を紹介します。深海が近く天然の良港として知られる網代漁港。定置網で獲れたアジやキンメなどの鮮魚は、温泉宿で多彩な料理に生まれ変わり、旅の味覚を彩ります。ぜひお楽しみください。